どうやったら子供が本を読むようになるか?

 「本を読むと、賢くなる」よく聞く話ですが、本当でしょうか。「本を読む子が、賢い」では?とか思ったりします。しかし、親としては、子供に本を読んでほしい気持ちはどこかにあると思います。かくゆう私もその一人です。

 うちの場合は、毎週の様に市民センターに併設されている小さめの図書館に通い(主に妻が)、毎週1人10冊位借りて読んでいます。小さい頃から絵本をこのペースで読み聞かせしていたら(主に妻が)、小学生低学年の頃には、いつの間にか、自分で読みたい本を読む様になっていました。今では私より子供の方が、よく本を読んでいます。

 

2つのハードル

私の経験から、子供に本を読む習慣をつけるのは、次の2つの大きなハードルがあると考えます。

 

  1. 幼少期
    • 絵本を読み聞かせることができるか
  2. 小学校低〜中学年
    • 絵本から読み物へ進化できるか

 

幼少期:絵本を読み聞かせることができるか

 まず、親がせっせと、幼少期に絵本を読み聞かせることです。娯楽を求める子供にとって、絵本が楽しみになります。ここでは、いかに親が頑張って続けられるかがキーになってくる様に思います。

 近くに日本の図書館がない場合、フリーの絵本もあったりします。また、海外の場合、日本人のコミニティのFacebookとかがあったりすると、そこで絵本をやり取りしてたりします。その様な場所を活用しましょう。

 

 

小学校低〜中学年:絵本から読み物へ進化できるか

 個人的にはこのハードルが最も難関です。逆に言うと、このハードルを越えれば、あとは勝手に子供が進んで本を読む様になります。しかし、はじめは、今まで絵がたくさんあった本なのに、文字だけになります。子供も「うわ、こんなの読めない」と思うはずです。

 私は次のことをして、このハードルを超えるように働きかけました。

 

  1. 絵本、マンガ、イラスト多めの本を自分で読ませる
  2. テレビアニメの原作を勧める
  3. 「どうわがいっぱい」背表紙の本を勧める
  4. 子供の好きな絵本の作家や、好きなイラストの本を勧める

 

絵本、マンガ、イラスト多めの本を自分で読ませる

 まず、大人に読んでもらうのではなく、マンガでもいいから自分で読む習慣をつけることが大切です。そのために、絵本やマンガを使いましょう。マンガはダメという考えは捨てましょう。大人になっても漫画を読んでる人、いっぱいいますよ。小説だって、昔はサブカルチャーだったんです。あと、日本の漫画は世界に誇れる立派な文化です。全然問題ありません。

 また、イラストがふんだんで読みやすい本、たくさんあります。

 

 

テレビアニメの原作を勧める

 子供は流行りに敏感です。流行りのテレビアニメも活用しましょう。ワンピース、ナルト、名探偵コナンちびまる子ちゃんSPY×FAMILYとか、マンガが原作ですよね。図書館で借りましょう。全部というわけではありませんが、少年誌のマンガだと、話の内容も小学生向けて安心ですよね。(少年誌=少年ジャンプ、少年マガジン、少年サンデー、コロコロ、など)

 また、少年誌だと何が良いって、漢字にフリガナがふってあるんです。青年誌(ヤングジャンプヤングマガジン、など)だと、フリガナがないから、子供にとってストレスなんですよね。

 

「どうわがいっぱい」背表紙の本を勧める

 実は講談社の本の背表紙に、こんなマークがついていることがあります。これは文字が大きくて、読み物をはじめる子にぴったりのマークです。おばけずかんシリーズはこのマークがついています。ぜひ、探してみてください。

どうわがいっぱい
子供の好きな絵本の作家や、好きなイラストの本を勧める

 子供が興味があることを、本に繋げましょう。イラスト、話の内容(冒険、虫、恐竜、料理、お菓子、武士)など、自分の子供が好きな物、ご存知ですよね?その内容の本を探して勧めてみてはどうでしょう。

 子供の好きな領域の幅を広めるには、好きな分野のちょっと外を勧めるのがいいと思います。例えば、女の子でお菓子作りが好きなら、ルルとララシリーズの、ケーキとか、クッキーとかを作る本とか。科学系が好きな子なら、サバイバルシリーズや、Dr .STONEとか。武士や忍者が好きなら、角川の歴史まんがとか。例えば、こっそり借りてきて、本棚に置いておくだけでいいんです。子供が暇な時に、手を伸ばして読んだらこっちのものです。ダメもとでやてみてください。

 

以上